2020.12.12
コンクリートを打ったけど色むらが気になりますが大丈夫ですか?
専門的なお話にもなりますので
監修/著(一社)日本エクステリア学会技術委員会
の説明を一部抜粋してご紹介します
コンクリートの表面にグレーの色調で
その濃淡の差が部分的に識別できるような色むらが生じる
原因は様々であり、特定することは難しいが
気温の低い冬季や雨天時に発生するケースは多い
圧縮強度などコンクリートの性能には影響しないが
美観上からの対応を求められるケースが多い
しかし
薄塗材で※1オーバーレイする補修方法だと
車道の場合は剥離してしまうことが多い
最終的な対応策としては解体して
遣り替えることになる
時間の経過と共に消えていく色むらもあるが
稀であり
4週間以上経過した土間の色むらは消えることは少ない
その他の色むら
色むらは黒、グレーなど無彩色であるが
土間には黄色や茶色の色むらが発生することがある
原因は骨材中の鉄分が参加するケースや
外部から飛来してきた物質が原因の場合などさまざまである
成分を同定することは困難であるが
このようなケースで重要な事は発生現場だけを
観察するのではなく
全面道路の側溝や近隣の家の土間の状況を見て
同じように色むらが発生していないか確認し
コンクリート自身が変色しているのか
外部に起因する変色なのか見極める事である
とあります
原因は様々なので各現場での理由が異なります
美観を気にする場合は
土間コンクリート以外の舗装方法も視野に入れることを
おすすめします
まとめると、色むらは
施工の時期・硬化過程の環境の違い・土地の状況・気温
コンクリート材料自身の問題など様々
コンクリートの性能には影響がないですが
解決方法は
・オーバーレイ(※1上に薄く重ね塗る)
・遣り直し
それぞれのデメリットは
剥離してしまう
再度遣り直す場合はハツリ(壊す)の際の騒音
使えるまでに時間がかかる
原因次第では再度同じ現象が起きてしまう
などがあります
弊社施工でも
最善の注意を払っていますが
起きてしまう現場はあります
原因が多岐であったり、予測が不可能な事
美観の問題であって使用して頂くには問題ない事
などご理解して頂けますと幸いです