かねや興業

庭石撤去施工をお考えの方

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①庭石とは

皆さんのお庭には、両手で持ち上がるかどうかのサイズぐらいの石はあったりしますか。もしかすると、和風系のお庭だったりするとお子さんの背丈ほどの石、もしくはどうやって運んできたのだろうか、というような大きさの石があるかもしれません。そうなるともう石というより岩があるかもしれません。今回はそんな庭石の撤去についてお話しします。

庭石とはそもそも、個人邸だけでなく庭園などで広く使われている庭を造形するために欠かせないアイテム、象徴でもあり、素材です。どうでしょうか、今から50年、いや30年ぐらい前までは庭石をトラックに載せて売り歩く、庭石の訪問販売などが流行った時代があります。お金を出してでも、立派で色がよく、形のいい庭石を配置し庭を楽しむという和風庭園の趣を楽しむ時代でした。その頃は、何十万もする庭石が売り買いされていた時代が現実にあったのです。たまに、ご年配の方のご自宅に訪問すると「これは何処どこ産の丸々という石でその当時ウン十万したが惚れて買ったんだ」というようなお話も耳にします。

京都にある龍安寺の石庭も有名です。15個の石が配置されているけれど同時に15個は見えないと言われています。実際は注意深くよくよく見ると見えるそうですが、そんな景石の素晴らしい配置を昔から日本人は風情、侘び寂びの趣を感じていたのでしょう。

②今の時代の庭石

新築外構でご来店されたお客様の中には、ローメンテ、つまりメンテナンスを少なくしたい。夫婦共働きで、庭のお手入れができないから雑草対策をして、水やりや虫も嫌いなので植物も要りません。といったお声を聴くことが増えてきました。核家族化が進み、親と同居するというシーンが減ってきたこともあり、お庭の面倒をみることが出来なくなってきているようです。そうなると、お庭は広くシンプルにしておきたい、実用的に使えるようなスペースにしておきたいという現実的な考え方になって景石、石を楽しむという考え方がなくなってくるようになりました。

実際石がある家というのは、実家の敷地に家を建てる場合。中古物件を買ってリフォームする場合。祖父母の家を壊して新たに建てる場合などの場面に多く存在し、その庭石を撤去してほしいという依頼が多くなりました。先ほどもお伝えしたように、庭を見る景観重視の作りから庭で何かをするという考え方にシフトしてきたからだと考えます。

③どんな時に庭石を動かすのか

一番多いのは、駐車場拡張などのスペースを生むという作業で動かすことが多いのが庭石です。庭にドンと居座っている石がなくなればスペースが出来、お子さんが遊んだり、仲間を呼んでバーベキューが出来たり、パターの練習が出来たり、駐車場が増えたりします。見るから使うに変わってきたお庭だからこそのニーズだと思います。そして、石に対しての価値を感じるという世代ではなくなり、邪魔と感じしてしまうことが多くなっているようです。

④売っていたのだから買ってもらえるの?

昔は、石を売り歩いていたわけですから、逆に買ってもらえるのではないかとお考えになるかと思います。しかし、②の部分でも書いたように今の時代背景では、需要がなく買取りをしてくれるような業者が極端に存在しません。何より、外構業界、造園業界も人手不足、高齢化が進んでいるのもあり小さな造園屋さんでは中々動くことができないのです。設置し、売ることが出来ないものは買取りをしても損をするわけですから、買取りではなく、処分という選択になります。

⑤庭石を処分してくれる場所はどこ?

ホームセンターで可能、市の不燃物で可能などの情報はありますが、なかなか処分先を探しても自分たちの住まいの地域では行っていなかったり、条件にそぐわないことが多くあります。小さな石などは不燃物として自治体で処分が出来たりするようですがそれも土嚢袋に入る程度の量の砂利などのお話で庭石、とりわけ手で持てないような石となると処分が個人では難しくなります。石はリサイクルもききませんし、需要もないので処分場、処分するスペースがあるのかということがポイントになってきます。

⑥ちょっと庭石を見つめてみよう

ここまでは、少し庭石を邪魔もののようにお話ししましたが、本当は価値のある庭石だってたくさんあるのです。庭園界で考えたときには実はその石、岩の価値がすごいことも。ただ、それは盆栽の見分けと同じく価値をわかる方の見立てとなりますので素人やガーデンプランナーでも難しくなります。ただ庭石について少し知識を持って再度見直していただけたら、その当時お金を出して購入し設置した方への思い、庭石に対する思いなども変わるかもしれませんのでご一読ください。

価値のある庭石についてご紹介してみましょう。地域によっても大きく変わってくるのが庭石、景石ですし、価値の相場も株のように変わってきますのであくまでも参考程度でお考え下さい。当社が岐阜県にあるので岐阜県にちなんだ庭石をご紹介します。

・紫雲石(しうんいし)…穴が開いているのが特徴で、水の力で開いたものです。一般的には黒っぽい色になります。

・椎葉石(しいばいし)…シワシワ模様の赤色や黒っぽい色が混じった雰囲気の岩です。

・高山石(たかやまいし)…高山市古川で採れる石で基本的に黒いのですが、そこに白色が混じった雰囲気の石で、これも水の力でくぼみやシワなどが出来模様のようになります。

・さざれ石…これは皆さまご存じの国歌に出てくる石です。大小の岩がたくさんくっついた希少性の高い庭石です。今採掘している場所が少なくもし庭を見渡してそれっぽいものがあればちょっと捨ててしまうのはもったいないかもしれません。

・伊予青石(いよあおいし)…愛媛県で採れる石なのですが、青信号が緑のように、青と言いますが実際は緑色に近く横から見ると薄いものが、一般的に価値が高いといわれます。

もしかすると価値を認めてくれる人がいたら数万から数十万での取引ができるのも庭石の世界なので一度調べてみて、地域でもし買取りをしてくれる場所があるなら相談してみることもいいかもしれません。ただ、重ねてお伝えしますが、需要がなければ買取りはすすみません。

⑦やっぱり処分しかない

さて、ここまで説明をしてきましたが、③と⑤で矛盾したようなお話をしましたが現状やはり買取りをしてくれる、という業者さんは少ないので処分を検討することが必要となってきます。では、処分と言ってもどんな方法でどのように行うのかを説明していきましょう。

まずは、石というものは氷山の一角という考え方があります。きれいに見せる立て方、置き方が存在しそれに合わせて地面を掘って調整し、倒れたりすることがないようにしています。なので、見えている石、岩の大きさよりも実は掘ってみたら大きかったということもよくあります。重機で引っ掛けて起こしてみて起き上がればいいのですがそうではない場合は、周りを掘って岩全体の大きさを把握し、重さに見合ったクレーン車やユニック車で岩を吊り上げトラック等に載せ運搬します。お庭とクレーンの位置もポイントになります。お庭が家を挟んで反対側にある場合などは、家の頭上を吊り上げていかなければならないので大きなクレーンを準備しないとニュースで見るような転倒事故につながってしまいます。住宅地の細い道路の場合、クレーン車が止まって作業が出来ず、撤去辞退が出来ないこともあります。

⑧とにかくまずは、現地を見てもらって見積してもらうしかない

もう撤去すると決めたのでしたら、悩んでいても始まりません。お近くの外構屋さんに声を掛けて見積をお願いしてみましょう。もしかするとプロのアドバイスからもっといい方法や、素敵なお庭に変わることもあるかもしれません。皆さんのガーデンライフが素敵になりますように。

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