① ウッドデッキとは
お庭のアイテムとして大人気のウッドデッキ。特に男性の方を中心に憧れのアイテムとして根強く支持されています。昔は天然の木で作るウッドデッキが主流でしたが、共働きの家庭が多くなりメンテナンスフリーを求められる現在は人工木と呼ばれる商品が売れ筋です。
・ウッドデッキの役割
ウッドデッキは家と庭をつなぐ空間です。住宅の基本構造で基礎の上に家は建ちますから、どうしても庭とサッシの高さが出来てしまいます。平均的な高さは50センチぐらいあるので、腰かけるにはいいかもしれませんが昇り降りをしようとすると難しいのです。そんな時、大活躍してくれるのがウッドデッキです。
・ウッドデッキに憧れる理由
ウッドデッキを欲しいと言われる方はやはり家族を大切にされる方、思いやりのある方が多いように感じます。家族の憩いのスペースとしてそして、自然の風や日の光を感じるスペースとして家族が和気あいあいと団らんするために作りたいとご相談に来られる方がほとんどです。
・デッキで何をしたいのか
ウッドデッキのある生活を想像してみてください。天気の良い過ごしやすい朝に子供たちと焼きたてのトーストとハムエッグ、フレッシュジュースとサラダをおしゃれな布を掛けたローテーブルに準備し家族揃ってのモーニング。朝食が終わるころに丁度洗濯機からお呼びがかかり、家族の洗濯物をご主人とお子さんが朝食の片づけをしてくれている間にテラスの竿掛けに干していきます。太陽の匂いのする洗濯物とともに、ウッドデッキの上でクッションやマットなどを干しておきます。天気の良い日にはお昼過ぎには乾いてしまうかもしれませんね。そのクッションの上でワンちゃんが日向ぼっこをしながらうたた寝。すると子供たちもワンちゃんに寄り添って心地よいスペースで寝転がって絵本を読みます。
また、別の日は親御さんや親せきを集めてのBBQ大会でわいわいがやがや。何かキッチンに取りに室内に入るにも便利な段床デッキのついたウッドデッキは大活躍。ご主人とお父さんがウッドデッキに腰かけビール片手に談笑。素敵な空間ですね。
ある晴れた日の午後には、ママ友達と手作りのお菓子を持ち寄りウッドデッキの上で優雅にティータイム。やわらかい日差しの中、家族の話や趣味の話で盛り上がるそんなお茶飲みスペースに。
子供たちがお部屋の中でテレビゲームばかりしているかもしれません。そんな時にウッドデッキから外へ簡単に出られたら、お庭で育ったプチトマトやピーマンなどを採ってきてと声をかけてみましょう。中と外をつなぐ空間として存在価値を発揮してくれます。
ある夜の過ごし方では、星空のキレイで子供たちも布団の中で楽しい夢を見る時間。デッキの上でろうそくの柔らかな光の中、夫婦揃っての晩酌タイム。子供の話、将来の話、旅行の話などを語らう日常と少し違う空間をウッドデッキの上で過ごしてみてください。いろいろな使い方、シーンはありますが各御家庭のライフスタイルに合わせてウッドデッキの大きさや設置場所、形を検討されてみてはいかがですか。
② 素材について
天然木と人工木の違い、ウッドデッキとタイルデッキ、石張りデッキ
ウッドデッキとはウッド=木、デッキ=船の甲板や床ということからも、木で作られたスペースということになります。
10年から15年前は日曜大工などという言葉も流行ったこともあり、加工のしやすい天然の木材を使ってご自身でウッドデッキを作ることも多かったです。天然の木材はもちろん塗料や防腐剤などを塗っていかないと、風雨や白蟻などにより朽ちていくのが特徴です。シロアリなどがもし出てしまった場合には住宅自体の心配も出てきたりしてしますので、メンテナンスがとても重要となります。
しかし、どんなに手入れをしてきたウッドデッキでも10年で老朽化し、15年も経てば木材自体が朽ちてボロボロになってしまいます。これは天然ならではの特徴です。
でも、悪いことばかりではありません。天然の木に触れ、香りをかぎ子供と仲良く手入れの方法や、もしかしたら製作過程で釘の打ち方やのこぎりの遣い方など教え、学びながら親子の大切な時間を過ごすことも可能です。
ところが、近年はどうしても共働きや、親御さん自身が日曜大工自体をする機会が減り手作りで作るということ、メンテナンスを行うことが激減してしまっています。ここに目を付け、開発改良を重ね大人気となっているのが人工木デッキと呼ばれるものです。
人工木デッキの特徴は、なんと言っても腐らない素材ということです。樹脂で作られているのですが、本物へのこだわりも忘れず、実際の木の粉を配合し手触りや樹脂だけでは到底表現できない雰囲気を表現しています。天然のウッドデッキ同様の加工性もありますので、思ったサイズにすることもできます。他にもメーカーごとに板材の色や板幅、質感も違いますのでお気に入りを見つけることもできますし、どれを選んだらいいのかわからない方はぜひスタッフにお気軽にご質問下さい。
デッキという言葉に注目すれば、実はウッドデッキだけでなく今人気でお問い合わせも多いのがタイルデッキです。簡単に言ってしまえばタイルでウッドデッキのようなスペースを作るのですが、使用目的に応じてはこちらの方が向いている場合があります。
それぞれのメリットデメリットを説明していきましょう。
高さについて・・・ウッドデッキのメリットは、高さの指定や融通が簡単にきくということがあります。人工木を輪切りにしてみてみるとレンコンのように穴がありており筒状ですし、柱で立ち上げるのでデッキの下の空間も使うことが可能だったりします。これをタイルデッキで施工する場合は、少し家の構造とタイルデッキの作り方について知ることが必要です。住宅は基礎の上に立ちますが、その基礎に通気口がついている場合があります。少し前のころの家だったり、点検、害虫対策だったりの理由からついているのですが、ここを塞ぐことをお勧めできません。また、サッシの高さで作りたい場合も基礎と壁のつながる部分に排水の為や通気の為の隙間が存在しています。これも塞がない方が良い部分になります。ウッドデッキは先ほどの話からも、塞ぐということは起きないので気にせず作ることができます。でも、タイルデッキは基本的に基礎に対しくっつけて施工をします。では、二つの話からだと出来ない気がしますが、そこはプロにお任せください。工夫をしてすき間を作ったり、グレーチングという側溝の網蓋を家側に施工したり通気の工夫をすることで解決をすることができます。現地調査をさせていただいた際に説明やアドバイスもさせて頂きますのでよく分からないなという方もご安心くださいね。
③ サイズ(間口・奥行き・高さ)
ご相談の際に一番悩まれるのはサイズです。つまりどれぐらいの大きさのウッドデッキを作ったらよいのかが、初めて作るわけですから分からないのです。だからこそ、私たちのような専門に商品を扱っている会社に依頼をする方がよりいい物が出来ます。それは、数多くのお客様のお悩みを解決してきた経験から、各ご家庭の生活に適したご提案ができる、これが強みなのです。小さくても使い勝手が悪く、かと言って大き過ぎても利用価値がうまく見いだせなのであればそれはいい提案とは言い切れません。
サイズ選びのコツはお客様のイメージする使用用途によります。ぜひ想像してみてください。ご自宅にウッドデッキが付いた場合どのように使いたいですか。
ウッドデッキのサイズは間口:家にくっついている幅、出幅:家からどれぐらい前に出すのか、高さ:施工の高さをどの位置にするのか、この三つで決まってきます。
表現方法が何センチという形ではなく、ミリ単位だったり尺貫法と呼ばれる昔ながらの寸法表記でカタログ等に記載されます。間口側の表記で2間と書いてある場合は、ニケンと読んでください。メーカーや商品によって実はサイズが違っているので全ての商品にあてはまりませんが、一般的には2間=3600㎜ぐらいのことを表します。出幅は8尺と書いてあれば、ハッシャクと読んで下さい。8尺=2400㎜ぐらいです。この2間8尺というサイズは一番オススメで基本となるサイズと思ってください。このサイズがあるとテーブルセットなどを置いて使っても楽に使えます。
④ より快適に過ごす人気アイテム(オプション)
ウッドデッキに付けたいアイテムとしては、転落防止や足元の目隠しにも使えるフェンスがあります。他にも、段床デッキやローデッキ、ステップと呼ばれる段差解消の方法もあります。今回はこの二点についてご説明していきましょう。
まずは、フェンスからです。フェンスの種類はメーカーにより様々です。高さは80センチのものや1mのものがあります。おすすめは1mのものですが付ける理由が肝心です。もし目隠しの為にと思っている場合は、意外に低く感じる方も見えますので、現地で高さの確認を再度してから高さを決めるといいでしょう。高さが1.8mという高いものもあったりしますので商品ごとのオプションページをよく見てみましょう。デザインも転落防止目的な意味合いならシンプルなデザインでもいいと思いますが、お子さん特にハイハイで動き回る年の子はデザイン次第では転落してしまうこともありますのでご注意ください。ただ、年少期は一時的なものと考え何か簡易的な工夫をされる方も見えますのでお気に入りのデザインが見つかるといいですね。ちなみに高さはHと表記されています。単位は㎜です。
次に、段床デッキ、ローデッキ、ステップなどと呼ばれる階段についてです。メインのサッシの高さのスペースからお庭への高さは一般的に約50㎝程度できてしまうので、お庭への昇り降りが大変です。また、お子さんが転落する高さとしても高いので段床デッキなどで緩和してあげると大きなけがにはつながりにくいと考えられます。その他にもつけるメリットとして、デッキを作ると柱が立ち上がり下に空間が出来ます。その空間を段床デッキで目隠しのように作ってあげると、反対側の部分からちょっとしたガーデニング用品などを置いておけるようなスペースができます。段床デッキがあればそれが見にくくなるのできれいにしておくことができますね。イメージがつかない方は写真を見てみてください。
オプションとは違うのですが、ウッドデッキは柱と地面の接地面に束石という基礎を置きます。これは、現状が土であったり砂利敷きである場合必ず必要です。でも、ウッドデッキの大きさで奥行きが長いとデッキの下に何か物が落ちたり、雑草や落ち葉などで汚く見えてしまうことがあります。そうならない為にも、デッキの下はコンクリートで固めておかれると一番いいですよ。湿気もたまりにくく、雑草も生えず、落ち葉が溜まっても水で押し流し掃除が出来たりします。他にも、衣装ケースのキャスター付きのタイプに紐などを付けて奥へ物をしまわれた方もみえました。衣装ケースの中は、お子さんの遊び道具や家庭菜園で使う肥料や土、スコップなどをしまっておくこともできます。工夫次第で空間の無駄もなく快適に使うこともできます。
ウッドデッキのオプションばかり書きましたが、タイルデッキにも同じくフェンスを付けたり、階段を付けたりすることができますのでご安心ください。タイルデッキは表面と地面の隙間はウッドデッキのように無いので、雑草の事は一切心配いりません。デッキブラシでゴシゴシ洗うことも出来るので、BBQの際に何かをこぼしてしまったり、ワンちゃんなどが排泄してしまってもお掃除が手軽にできます。
⑤ 人気デッキの紹介
いろいろなメーカーの商品が出ていますが、サンガーデンエクステリアの人気商品としては、人工木デッキで二大看板商品があります。
ひとつは、三協アルミさんの「ひとと木2」です。色は4色設定で板幅が広く数多くの皆様に喜んでいただいています。
もう一つは、LIXILさんの「樹ら楽」(キララと読みます)です。こちらには木彫という商品があり、ほかの商品にはない天然木のような縦の筋があります。より表面にリアリティーを追求した結果のようです。
まだまだお伝えしたい情報や、説明がありますが、サンガーデンエクステリアでは各御家庭のお悩みやご希望に合わせた提案をさせて頂きます。ぜひ一度、勉強してみようかなという気持ちでお問い合わせ頂けましたら、素敵なご庭案(ていあん)をさせて頂きます。