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2022.10.02

外構工事とは?外構工事とエクステリアの違いについて解説

 外構工事を検討するに当たっては、ぜひとも知っておきたい用語はいくつもあります。なぜなら、知っておいた方が工事の打ち合わせもスムーズに行き、意思決定が早く出来るからです。

しかし、外構工事の用語はなかなか分かりません。例えば、基本的な用語である「外構」と「エクステリア」の違いは案外知られていないことでしょう。

そこで、ここでは外構とエクステリアにスポットを当て、そこから外構の形態とエクステリア建材がどの様な物かを取り上げたいと思います。

 

■外構とエクステリアの違い

まずは、外構とエクステリアの違いについて挙げてみましょう。

「構造物」と「空間」

「外構」と「エクステリア」は似ています。基本的には、住宅の敷地内と周囲の部分を指す言葉です。門まわりから玄関アプローチ部分、敷地周囲に張る塀部分、そして庭部分のことを言います。

しかし、外構とエクステリアには意味的に相違点があるのです。

まずは「外構」ですが、これは家の周りのお庭工事全てを意味します。外を構えると書いて外構です。構えるとは門構えという言葉があるように敷地の入り口であったり、その家の意匠性のある部分となります。

一方「エクステリア」は「構造物」を意味します。エクステリアに似た言葉に「インテリア」という言葉がありますが、インテリア製品は室内の装飾品を意味する言葉です。エクステリアは、これと似たニュアンス。つまり、家のまわりに施工する、フェンス、門扉やカーポート、ウッドデッキなどの構造物を指します。

エクステリア建材の種類

エクステリア建材は様々ですが、設置する部分で分けて考えると体系的になります。
主な物で分類すると、まずは門まわりと玄関アプローチ部分と敷地まわりに設置する物として、
・門扉
・フェンス
・機能門柱
・手すり
・門灯
・表札
・ポスト
(・インターホン)
などが挙げられます。

また、駐車場まわりの主な物として
・カーポート
・伸縮門扉
・ガレージ
・アップゲート
などがあります。

そして庭まわりは
・テラス
・ウッドデッキ
・立水栓
・ガーデンルーム
などが代表です。

 

■外構の種類

次に外構の種類についてみていきましょう。種類は3種類ですす。

クローズド外構

クローズド外構は、ブロック塀で敷地を囲むかフェンス、門扉などで周囲を囲う外構のスタイルです。門扉やフェンスを設置するエクステリアのスタイルです。敷地全体を囲む形式を考えるならば、昔ながらの外構と言えるでしょう。

クローズド外構は、プライバシー保護に優れている点と、侵入や子どもの飛び出しなどが起こらないよう安全を確保できる点が特徴です。また、一緒に設置する門扉やフェンスのデザインが多いため、おしゃれにこだわることができる点も特徴です。クローズド外構は自宅の敷地を囲んで工事をするため、規模が大きい工事になります。

オープン外構

オープン外構は門扉などをつかわずに、開放的な外構を希望される場合に、低尺のフェンスやメッシュフェンスなどは部分的に用いて、敷地内を外に見せるエクステリアのスタイルです。庭を開放的にするだけでなく、広く見せることも可能です。また、ガーデニングスペースなどを組み合わせると、庭を一層ナチュラルにすることができますし、シンプルかつ開放的にしていくとモダンな印象にまとまっていきます。

また、オープン外構はナチュラルな外構を好む方におすすめ。植栽を施し、木陰を作ったりすることで開放的な庭の中で贅沢な時間を過ごせます。ウッドデッキとガーデンファニチャーを組み合わせたスペースで、お茶や読書を楽しむことが出来る、極上のユーティリティスペースとなります。

セミクローズド外構

セミクローズド外構は、クローズド外構とオープン外構を組み合わせた外構です。「良いとこ取り」の外構形態とも言えます。住宅の窓部分をクローズにして、それ以外の部分をオープンにするなどして、プライバシーの保護と開放感を持たせることを両立させています。

セミクローズド外構は、クローズにする部分に変化を付けて、変化のある面白さを演出することもあります。例えば、オープンにする部分を植栽などで区切り、クローズにする部分を背の高さを変えたウッドフェンスやメッシュフェンスなどにします。庭造りを「遊ぶ」ことも可能です。

■新築の外構工事

ここでは、新築住宅のエクステリアの各部分の工事について取り上げてみましょう。

門まわり

門まわりの施工は、外構のタイプによって門扉の有無を変えます。クローズド外構に目隠しの効果があるタイプを設置、オープン外構には、門扉は設置せずに機能門柱などで対応。セミクローズド外構は、基本的には開放的なデザインの門扉を設置するのが良いでしょう。ただし、設置するかどうかは現場のデザインによって変えます。新築の外構工事の場合には既存の構造物が無いために、全部を最初から造ることが必要です。そのため、クローズド外構の場合はブロック積み部分の必要もあり、発生するコストは高めです。その点、オープン外構やセミクローズド外構は設置するアイテムが少ないので、コストはエクステリア商材がない分低くなります。

玄関アプローチ部分

玄関アプローチ部分、つまり門から家の玄関までのスペースは、住宅の敷地内を印象付ける大切な部分です。工事は舗装、バリアフリー用の手すりやスロープの設置などがあります。また、足元の安全のためにフットライトなどを設置すると良いでしょう。
玄関アプローチは、外構の形態によってもデザインの傾向が違う場合が多いです。クローズド外構の場合はシンプルに、オープン外構やセミクローズド外構の場合は変化を付けるために曲線的であったり、フォーカルポイントを作り、そこにはシンボルツリーや植栽スペースを設けることで、アプローチが華やぎ楽しい雰囲気になります。オープンだけど工夫のある外構が素敵な印象を演出します。

フェンスまわり

フェンスの種類は多彩です。素材はアルミを中心として樹脂製のフェイクウッド、天然木やスチールなどが揃っています。また、デザインもシャープな物から柔らかさを基調としたもの、そしてレトロな雰囲気の物もあります。

フェンスも外構によって使い分けられます。クローズド外構の場合は目隠しのタイプが多くなり、セミクローズド外構ではメッシュフェンスなどが多く使われます。
また、フェンスの施工方法はクローズド外構の場合とオープン外構では違います。なぜなら、クローズド外構の場合はブロックにフェンスを建てるのに対し、オープン外構の場合は独立基礎に立てるケースが増えるからです。

車庫まわり

車庫まわりに設置するアイテムは、カーポートがメインです。 カーポートは、クローズド外構でもオープン外構でも設置されます。なぜなら、カーポートは車の保護や防犯のために設置されるからです。 カーポートは、地域の積雪の差によってタイプを変えなければなりません。雪が降らない地域であれば、どのタイプでも大丈夫ですが、雪が多く降る地域では、1500タイプやZと商品に明記があるような耐積雪や耐風圧の商品があるので、意識的に選択する必要があります。予算はあがりますが、大切な愛車に被害があってからでは遅いのでよく確かめましょう。

庭の各部分

庭の部分には、テラスやウッドデッキなどが置かれます。テラスも木目調のものがナチュラルで人気があったり、天井材が付いているものでダウンライトを追加して外の空間を楽しむ演出も可能です。芝生の他にも、ピンコロ石やレンガなどを敷けば、雰囲気が面白くなるでしょう。

また、最近ではガーデニングのためのアイテムも多くなりました。ファッショナブルな水栓やおしゃれなデザインの物置なども登場し、庭造りが一層楽しくなります。他にも「夜の演出」も可能です。ガーデンライトと植栽の配置により、夜の庭を素敵に飾ることができます。

 

■エクステリア建材について

実際に設置するエクステリア建材とは、どの様な物なのでしょうか。ここではアイテム毎に挙げてみたいと思います。

門扉

門扉は、アルミ製の物が多く使われます。納まりは基本的には内開き。高さも様々なので利用目的やデザインで決定していきます。

門扉のデザインは多彩です。アルミ材をベースにしたシャープな物、ウッドタイプ、鋳物で作るレトロな物やロートアイアンなどもあります。中でも、鋳物で作るレトロな物やロートアイアンの物は工芸品の味わいを持つので、オリジナリティ溢れる外構が造れます。

フェンス

フェンスはアルミ、スチール、木目調が良い方には、樹脂製や木調のラッピング形材と素材は豊富です。デザインも多く、シンプルな物からゴージャスな物、シャープな物からレトロな物まで様々あります。サイズは600㎜程度の物から2mレベルの物までありますが、使用目的や、設置位置に応じて高さを変えたりしながら工夫することで、予算調整が可能になる部分です。

フェンスには目隠し効果のある物から、メッシュフェンスの様に透けて見える物まであります。クローズド外構の場合には、目隠しタイプやメッシュタイプが設置されます。

機能門柱

機能門柱は、主にオープン外構とセミクローズド外構に使われるアイテムです。ポスト、門灯、インターホン、表札、そして宅配ボックスが1つに集約され、玄関アプローチに設置します。タイプとしては、ポールの物とパネルタイプがあり、デザインに合わせて選びます。

機能門柱の素材はアルミ、木目調の樹脂やラッピング材、スチールの他にパネル材などで作られたものもあります。オリジナリティを求める方は、取付アイテムの制限がある機能門柱よりも、ポールや壁を建てて好きな表札やポストなどを組み合わせていく方法もあるので、既製品で満足できない方は、一度相談してみましょう。

手すり

手すりは主に玄関アプローチ部分に設置されます。手すりの特徴は、その強度にあります。手すりは時に体重を掛けて使う物なので、安全性が優先されるのです。手すりとフェンスは混同されることがありますが、フェンスと手すりでは用途が違い、強度基準も異なるので分けて使わなければなりません。

門灯

門灯は夜間の安全確保に重要です。設置は機能門柱に設置される他、アプローチ灯として独立させ設置します。門灯の光は安全確保の意味もありますが、門周りやアプローチの演出にも使われます。その場合は光に暖色系の物が使われたり、間接照明が使われたりします

インターホン

インターホンは昔で言う呼び鈴のような物であり、防犯上重要なアイテムです。新築時には家を建てる際に、住宅設備として予算に組み込まれて購入が済んでいることがほとんどで、新規で買うというのはリフォームの際になります。新築の方は住宅の外壁に取り付けるのか、外構で機能門柱や、門柱などに設置するのかを事前に計画しておかないと配線が終わってしまっていて、玄関横にインターホンが付いてしまい、クローズド外構にしたくても完璧な状態になりません。事前の打ち合わせも大切になるポイントですので覚えておきましょう。リフォームの場合は、インターホンを切り替えるタイミングでもあります。インターホンの機能は日々進化しています。昔だったら音声通信だけでしたが、今のカメラ付きの物は単に映像で確認するだけでは無く、録画することも可能です。更には遠隔地に動画を送信し、外出中であっても来訪者の確認が出来るようになっているものもあります。

カーポート

カーポートは、車を雨や雪、霜、日射やホコリなどから保護する目的で屋根として立てられます。設置する地域によって構造が異なり、一般地域ではアルミ製、積雪地域の物はスチールとアルミを組み合わせた構造です。また、タイプにもよりますが、駐輪スペースと一体化した物もあり、敷地の有効活用に役立つ物もあります。
また、カーポートは車の乗り降りに便利です。単なる雨除けだけではなく、傘をさす準備が出来たり、小さな子どもをチャイルドシートに乗せる時も役立ちます。

伸縮門扉

伸縮門扉は左右に伸縮するゲート。広い開口部分のカバーが可能です。門扉自体が伸縮するため、引戸の様な収納スペースが要りません。また、複数を接続して使うことも可能です。

伸縮門扉には電動式の物もあります。伸縮門扉は引っ張って開閉しますが、電動はこの手間が必要無く、非常に便利です。

ガレージ

ガレージは一般的に基礎を設け、三方を壁で囲みシャッターで駐車場スペースを囲う商品になります。風雨を避けられ、台風や強風時の飛来物などから大切な愛車を守ることが出来ますし、大きなサイズであれば棚などを後方に設置し物置のような使い方も可能です。固定資産税の対象になってくる建築物ですので、よく考えて施工しましょう。シャッターは電動と手動があるので電気工事についても計画が必要です。

アップゲート

アップゲートは、引戸や伸縮タイプの駐車場扉の施工が困難な現場が多いのに比べ、施工できる現場の条件に見合うことが多い商品です。アームの長さがあるので通過する車の高さには注意が必要ですが、間口が比較狭く出来るだけ開口部を必要とするような現場向きとなります。電動であれば車から降りることなく出たり入ったりできますし、女性でも手動で楽に開閉できる商品もあります。

テラス

テラスはアルミ素材なことが多く、建物壁面に設置する簡易的な屋根で、洗濯物の干場や子供の遊び場に使われます。今のテラスはバリエーションが豊富で、「庭に設置する簡易屋根」のレベルを超えた物もあります。天井材を取り付けるタイプでは直射日光が入らずダウンライトをオプションで設置することで夜の演出やワンランク上の空間づくりが可能です。

ウッドデッキ

ウッドデッキは、庭をユーティリティスペースに変えるアイテムです。エクステリア建材としては昔からある物です。

素材は天然の木材もあるのですが、今は人工木が人気です。人工木は耐久性などの点で天然木よりも優れています。人工木のデッキは耐久性だけでは無く、耐用年数も長いのが特徴。他にも、ささくれることも無いため、非常に使い勝手も良くなっています。

■エクステリア建材の主な素材

この様に、エクステリアは多彩な建材から成り立つのですが、それを構成する素材も特徴的です。ここでは、エクステリア建材の構成素材について挙げてみましょう。

アルミ

アルミは軽量で錆びにくい金属として知られています。エクステリア建材には非常に良く使われている素材です。エクステリア建材に使われるアルミは、「押出形材」と「鋳物(いもの)」です。この内、アルミ押出形材はトコロテン状に型から押し出して作るのが特徴。断面が複雑な形状で作れる特殊な材料です。

スチール

スチールは強度が高いのが特徴です。エクステリアではメッシュフェンスの材料として、他のアイテムでは構造材として使われます。スチールはアルミよりも強度が高いと言われる素材ですが、錆びやすいのが弱点です。そのため、エクステリア用途に使われる物の場合は腐食に強い表面処理がされます。

ステンレス

ステンレスは錆びにくく、スチールと同等の強度を持った素材です。表面を研磨すると非常に美しくなるため、手すりなどに使われます。ただし、ステンレスの弱点は価格が高いこと。ですから、住宅用エクステリア建材の場合は比較的小さな部品に使われることが多いです。

ウッド

ウッドはウッドデッキの他、門扉・フェンスや機能門柱にも使われます。素材としては、針葉樹や広葉樹、そして樹脂をブレンドした人工素材がメインです。特製としては、柔らかく温かい空間演出が可能な点です。天然素材の物は割れが発生したり樹液が出たりするデメリットもあります。

石材・砂利

石材や砂利は、雑草対策として防草シートを敷いた上に敷いたり、樹木や植栽の足元などを演出するアイテムとして使われる素材です。色調や形状が整えられた物も用いられます。石材のメリットは自然の風合いを出せる点です。アプローチ部分に設置すると雰囲気が変わります。また、砂利には白玉砂利のように、白くきれいな色合いの物もあります。単に敷くだけでは無く、アクセント的に使うのもデザインに変化を付けます。

コンクリート

コンクリートは、エクステリア建材の基礎やアプローチ、駐車場などの土間舗装に使われます。

コンクリートは伸縮し、わずかですが縮みますので、目地などを入れて伸縮によるひび割れ等を未然に防ぐ工夫をしておくと良いでしょう。コンクリートのみでは、圧縮強度と言って上からの重圧には耐えられますが、横の伸び縮みに対しては弱く、強度をあげるためにメッシュ配筋を施工の際に埋設させる必要があります。

 

■まとめ

外構とエクステリア、そしてエクステリア商材について取り上げました。設置されるアイテムがどの様な物かもイメージ出来た物と思います。また、エクステリア商材を使った庭造りの楽しさも感じていただいた物と思います。

この様な外構工事は、優れた技術と豊富な経験が物を言います。サンガーデンエクステリアは地元を熟知した外構工事の技術者集団です。ご自宅の庭をスタイリッシュに造るので、お悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

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