2023.01.10
外構工事コンクリートの費用相場はいくら?施工事例と業者の選び方を紹介
コンクリートで外構工事を行い快適な家を実現したいが費用が気になる、という方は多いのではないでしょうか。庭をコンクリートに仕上げることで、家全体の印象がおしゃれな外構デザインになります。
コンクリートの外構工事を行う際に、どのようなコンクリート材を使い、どのくらいの費用がかかるのかを解説します。また、外構工事を依頼する際の業者選びのポイントについても深く掘り下げていきます。
■外構をコンクリートにするメリット・デメリットと施工事例
外構をコンクリートにするメリット・デメリットについて解説します。また、実際のコンクリート施工事例もご紹介します。
外構をコンクリートにするメリット・デメリット
外構をコンクリートにするメリットは以下の3つです。
- メンテナンスが楽
- 耐久性が高い
- デザインを楽しめる
それぞれ詳しく解説します。
メンテナンスが楽
外構をコンクリートにすることで、雑草が生えなくなるため、雑草対策の手間が省けます。砂利や芝生などの外構では、自然に雑草が生えてくるため処理が必要です。雑草が伸びてしまうと庭の見た目が悪くなったり、ハチなどの害虫が巣を作るリスクもあります。また、外でペットを飼っている場合は、除草剤を撒くことは避けたいですよね。コンクリートの外構なら、草が生えることがないためメンテナンスが楽です。
耐久性が高い
コンクリートのメリットは耐久性が高く、手間をかけることなく綺麗な状態を維持できることです。排水溝を設置することで水はけがよくなり、雨上がりに水たまりが残って庭が荒れる心配もありません。またコンクリートは頑丈なので、駐車場として使いやすいこともメリットです。自動車や自転車、車いすに乗っていてもスムーズに移動することができます。バリアフリーに配慮したい場合にも、耐久性が高く頑丈なコンクリートは最適です。
デザインを楽しめる
コンクリートは目地と呼ばれるコンクリートとコンクリートの隙間の入れ方や、入れる素材によって、オリジナルのデザインを楽しむことができます。コンクリートは固まるまでは流動性のある状態になっているので、枠の形次第でデザイン性がモダンにもナチュラルにも変化することができるのです。曲線でも直線でも形が変わっていてもコンクリートなので、耐久性は変わらず、その表面から草が生える心配もありません。目地を入れるのは伸縮による大きな亀裂を防ぐ目的もあります。クラック(髪の毛程度のひび割れ)はどんな腕のいい職人さんが施工しても条件により起きてしまう現象なので、デザインにより少しでもクラックが減るように工夫も大切です。コンクリートでオリジナルのデザインを楽しみたい方は、施工技術の高い外構工事業者に依頼するのがおすすめです。
外構をコンクリートにするデメリットは以下の3つです。
- 工事費用が高い
- 夏場は高温になる
- 撤去費用がかかる
それぞれ詳しく解説します。
工事費用が高い
コンクリートの工事費用は、砂利や芝生と比較してコストがかかります。ただ、メンテナンス性や使い勝手のメリットが大きいので、予算をかけるかどうか検討しましょう。
夏場は高温になる
コンクリートは夏の日差しの照り返しが強く、暑さを感じやすいのがデメリットです。また、コンクリートは地面の土と異なり水分が少ないため、直射日光が当たった部分が高温になりやすい特徴があります。高温対策として打ち水が効果的です。打ち水をするとコンクリートの表面についた水が蒸発する際に熱を奪うため、温度上昇を和らげることができます。
撤去費用がかかる
リフォーム工事を行う際や更地に戻す際に撤去費用がかかります。コンクリートを撤去するためには、工事費や人件費がかかります。また、はがしたコンクリートを廃材として処分するための費用も必要です。コンクリートの撤去費用は庭の面積によって異なります。だいたい舗装した時の5割から7割程度の費用が掛かってくることが多い傾向です。
外構コンクリート工事の施工事例
実際のコンクリート施工事例は下記のページで確認できます。
コンクリート舗装材、土間コンクリート、コンクリート製枕木の施工事例が写真付きで確認できます。ぜひ参考にしてください。
■外構コンクリート工事の費用相場
外構コンクリート工事の費用相場と、工事の際に注意すべきポイント
について解説します。また、工事費用を安く抑える方法もご紹介します。
庭をコンクリート舗装する費用の相場
面積 |
費用相場 |
10㎡ |
約250,000~300,000円 |
20㎡ |
約400,000~450,000円 |
30㎡ |
約500,000~550,000円 |
40㎡ |
約650,000~700,000円 |
50㎡ |
約750,000~800,000円 |
庭をコンクリート舗装する費用の相場は、一般的に1㎡あたり約5,000円〜10,000円ですが、工事業者によっては費用が変わります。上記の表は、一般的な諸経費も含めた金額になるため、他の工事と一緒に行うことで舗装自体の金額というものはもっと金額が下がってくることが多いので、下図の金額などが含まれていると思ってください。コンクリートを敷き詰める作業は、下地作りやひび割れ防止などの細かい作業が必要です。素人が工事してしまうと、コンクリートのひび割れの原因になってしまうので、外構工事業者に依頼しましょう。
作業別の費用相場(1㎡あたり)
作業 |
費用相場 |
重機で土を掘り起こす |
約800~1,200円 |
土壌の運搬 |
約2,000円 |
コンクリートの流し込み |
約3,000~8,000円 |
庭をコンクリート舗装する場合の、作業別の費用相場を紹介します。重機などで土を掘り起こす作業の、1㎡当たりの単価は約800~1,200円です。土壌の運搬にかかる費用相場は、約2,000円かかります。ただし、運搬や作業のしやすさなどの現地の状況や地域ごとに違い、費用相場に差が生じる可能性があります。
生コンクリートを流し込む作業は、枠取りの状況によって異なりますが、費用相場は約3,000~8,000円です。
また、庭をコンクリート打ち舗装する場合の費用相場は下記のようになります。
面積 |
費用相場 |
10㎡ |
約80,000円〜120,000円 |
20㎡ |
約160,000円〜240,000円 |
30㎡ |
約240,000円〜360,000円 |
40㎡ |
約320,000円〜480,000円 |
50㎡ |
約400,000円〜600,000円 |
一般的に1㎡あたり約8,000円〜12,000円です。工事業者によっては費用が変わります。
作業別の費用相場
作業 |
費用相場 |
鋤取り(すきとり)・掘削 |
約400~2,000円/㎡ |
下地レベル調整 |
約500~800円/㎡ |
残土処分 |
約3,000~7,000円/㎥ |
土間下砕石 |
約1,100〜3,000円/㎡ |
転圧での地盤強化 |
約400~900円/㎡ |
生コンクリートの打設 |
約5,400〜13,000円/㎡ 材料費:約 |
抜板・型枠の設置 |
約1,000~2,500円/㎡ |
ワイヤーメッシュ |
約600〜800円/㎡ |
エラス目地 |
約600~1,000円/m |
鋤取り(すきとり)・掘削作業とは、土間コンクリート打ち舗装したい場所の不要な土を取り除く作業を指します。具体的には、ユンボのような重機を使って、砕石を敷く部分やコンクリートを打設する部分の土を取り除く作業をおこないます。費用相場は、1㎡あたり約400~2,000円です。なお、施工する業者によって価格が変わります。
下地レベル調整作業とは、地面に凹凸ができたり膨れやへこみが生じたりした場合に、処理するための調整作業です。費用相場は、1㎡あたり約500~800円かかります。
残土処分とは、鋤取りで撤去した土をダンプなどに積み込んで処分を行う作業です。処分作業の相場は、1㎥あたり約3,000~7,000円かかります。残土は適正な処理がされているか確認が必要です。
土間下砕石(どましたさいせき)とは、砕いた石を敷く作業のことです。土間コンクリートの下には、敷地に砕石を敷き詰めます。費用相場は、1㎡あたり約1,100〜3,000円です。
転圧(てんあつ)とは、ローラー付きの機械で土地を固めて地盤を強化する作業です。転圧を行うことで、密度が高まり安定化し、作業がしやすくなります。費用相場は、1㎡あたり約400~900円です。
生コンクリートの打設とは、転圧後に固まっていないコンクリートを枠の中に流しこむ作業です。枠の隅々まで流し込んだ生コンクリートを広げて、中に入った空気を取り除き固めていきます。
費用相場は、約5,400〜13,000円になります。
抜板・型枠の設置とは、土間コンクリートの打設をする時に、施工する場所に合わせた型枠を組む作業です。型枠は一般的に、コンパネや角材など木で作られた枠を使用します。費用相場は、1㎡あたり約1,000~2,500円です。
ワイヤーメッシュとは、コンクリートを強くするために入れる金網のことです。ワイヤーメッシュを入れることで、コンクリートの強度が増し、ひび割れを防ぐ効果もあります。スペーサーブロックと呼ばれるコンクリートの塊を使用することで、高さを揃えることができます。費用相場は、1㎡あたり約600〜800円です。
エラス目地とは、収縮目地のことで、ひとつなぎに打設せず目地を入れることにより、コンクリートの縮みやふくらみ、ひび割れなどを防止します。費用相場は、1mあたり約600~1,000円です。
コンクリート工事の際に注意すべきポイント
コンクリート工事の際は、日程調整に注意しましょう。コンクリートが乾く前に雨が降ってしまうと、強度、見た目の仕上がりが悪くなります。さらに、駐車場を舗装する場合は、基礎となる砕石やコンクリートはある程度の厚さが必要です。ワイヤーメッシュが施工の際に入れてもらえるかは重要ですので確認しましょう。
コンクリート工事費用を抑える方法
コンクリート工事費用を抑える方法は、以下の3つです。
- 低価格の素材を購入してDIYする
- 部分コンクリートにする
- 外構工事業者に依頼する
それぞれ詳しく内容を解説します。
低価格の素材を購入してDIYする
ホームセンターやネットショップなどでコンクリート平板を購入すれば、業者に依頼するよりも手頃な値段で素材を手に入れることができます。コンクリート平板を敷きつめる作業は仕上がりを気にしなければ、DIYすることは可能です。
ただし、DIYでコンクリート平板を設置する場合は、隙間ができたり、汚れるなどプロの仕上がりのようにうまくはできません。またトータルで費用が高くつく場合もあり、最初から業者に依頼していたほうが費用を抑えられるというケースもあります。DIYでコンクリート平板を設置するのはリスクがあることを覚悟したうえで、工事を行いましょう。
また、コンクリート平板だけ自分で購入して工事は業者に任せる方法はおすすめしません。なぜなら、業者からコンクリート素材の購入込みで工事を依頼しないと、施工後のアフターサービスがつかない場合があるからです。業者に依頼する場合は、商品と工事をセットで依頼しましょう。
部分コンクリートにする
全てをコンクリートにせず、砂利や芝生などの整地、植栽方法と併用することで、工事費用を抑えることができます。コンクリートは、強度やメンテナンスに優れていますが、コストは掛かります。
工事費用を抑えるためには、車のタイヤが乗る部分だけコンクリートにするなど、デザインや整地方法の上手な組み合わせがおすすめです。
外構工事業者に依頼する
住宅メーカーに外構工事を依頼する場合は、請け負った工事を下請け業者に発注し、最後に職人に仕事が発注されるという仕組みになります。
一方で、外構工事業者に依頼すると下請け業者が入らないため、中間マージン(10%〜30%の上乗せ金額)の発生を抑えることができます。そのため、同じ作業内容でも外構工事業者に依頼をすると、工事費用を抑えることができるのでおすすめです。
■外構工事業者選びのポイント
外構工事業者選びのポイントは、以下の3つです。
- インターネットで評判や口コミ・ホームページを調べる
- 真摯に相談に乗ってくれる担当者がいる
- 一社目で不安が残ったら二社目を探す
それぞれ詳しく内容を解説します。
インターネットで評判や口コミ・ホームページを調べる
インターネットで検索することで、業者の評判や口コミを調べることができます。実際の利用者からの評判のチェックは業者選びの重要なポイントです。また、業者のホームページからも評判や口コミを見ることができます。その際は、施工実績の写真がたくさん載っているかで判断しましょう。自社施工の物件は比較的公開しやすく掲載できますが、下請けであったりすると物件の掲載許可が下りず載せることが出来ないので判断しやすい材料です。
真摯に相談に乗ってくれる担当者がいる
外構工事で最も大切なことは、理想のお庭の完成イメージを業者に伝えることです。だからこそ、納得の行くまで相談に乗ってくれる担当者の存在が重要になります。プランの段階で、イメージをしっかり業者と共有できなければの理想の外構工事はできません。
また、できないことをはっきりとできないと言ってくれる業者を選ぶことも大切です。完成後に思っていた仕上がりと違うというトラブルにならないよう、納得がいくまで相談できる業者を選びましょう。
一社目で不安が残ったら二社目を探す
工事業者選びに失敗しないために、まずは一社外構業者を訪れて、工事の一通りの流れを勉強のためにも知り、知識を付けましょう。よく見積を三社からという宣伝を見ますが、三社以上の業者に見積を依頼するのはより良い、より深い打合せを行う大切な時間が削られてしまうのでおすすめしません。施工実績や口コミを確認し、担当が自分たちの理想のお庭を作ってくれるか否かが重要です。費用対効果、安かろう悪かろうの失敗をしないためにも一社目で不安の残る説明やデザイン、内容だった場合、次の業者へまた一から相談するといいアイデアがもらえることがあります。二社目にいくときは相手に先入観を与えないためにも、一社目と同様の流れですすめると良いでしょう。身に付けた知識を言ってしまうとその業者さんの良さが消えてしまうことがあります。言葉は良くないですが、一社目と比較するために相談の仕方を同じにして相手の提案を試してみましょう。同時進行は判断しにくくなるため外構の見積の時はおすすめできません。時間がない場合はやむ負えないこともありますので相談はなるべく早くから行っていきましょう。
■まとめ
ここまで、庭をコンクリートで舗装する際の費用相場や、工事費用を安く抑える方法をご紹介してきました。庭をコンクリートで舗装すると、メンテナンスが楽になったり、デザインを楽しめたりといったメリットがあります。費用を抑えながら、長持ちする舗装をしてもらうためにも、信頼できる業者に頼むことが大切です。
サンガーデンエクステリアなら、地域に根付いた多くのリフォーム業者の中から、お家周辺のことは何でも無料相談することができます。
信頼できる外構工事業者に依頼して、理想のお庭、外構を手に入れてください。