2022.10.01
外構工事とエクステリアリフォームの費用相場は?工事内容も大公開!
住宅はキッチンや浴室、あるいはLDKの雰囲気などが重要視されがちですが、外観部分であるエクステリアも非常に大切です。なぜなら、外構やエクステリア商材は、道路からダイレクトに見えるためです。また、外観と共に、玄関部分や庭部分、車庫まわりの部分などの機能性も必要とされます。
では、見た目の良さと機能性のある素敵なエクステリアは、どうやって新しく造ることが出来るのでしょうか。また、古くなった住宅の外構工事はどのようにすれば良いのでしょうか。
そこで、ここでは新築及びリフォームのエクステリア工事に焦点をあて、出来ることや費用相場をご紹介します。
■外構工事で出来ること
まずは外構工事で出来ることについて取り上げてみましょう。
住宅を敷地の外から見てみると、外構部分は案外スペースがあることが分かります。そこにエクステリア商品を取り込み、住みやすさや使い勝手、利便性を高めたりデザイン性を高めることもお庭造りのポイントです。
新しい庭造り
新築の外構工事の醍醐味は「新しい庭造り」です。外構を新たに造ることで、自宅を「彩り」「守る」「機能的にする」ことが可能なのです。
例えば、家の周囲を飾るなら、門扉やフェンスを新たに設置することになります。鋳物フェンスを設置すれば、ゴージャスな雰囲気も出せるでしょう。また、背の高い門扉やフェンスなどを設置すれば、自宅の安全性を上げることが可能です。そして、カーポートやゲートを付けると駐車スペースの確保や、機能性、安全性などが高まります。
また、今の庭は昔とはイメージが大きく違います。例えば、ウッドデッキは20年、30年前に大きなブームがあり、その当時は主に天然の木で作っていました。しかし、傷んだり腐ったりしてしまうため、メンテナンスの必要がほとんどない人工木が出回りだしてからは、そちらに移行して来ています。さらに近年はタイルデッキと呼ばれる、タイルでデッキスペースをおしゃれに作ることが人気となっています。
庭の一新
外構リフォームでは、庭の一新が可能です。既存のものを残すよりも一度解体し新たに作り直した方がお値打ちかつ納まりの良いお庭になるので思い切った計画が大切です。
庭を一旦解体し、芝生やウッドデッキ、テラスなどを追加で設置すれば、雰囲気の良いスペースが作れます。また、デッキスペースの部分にフラワーポッドなどを置けば、庭に素敵なガーデニングスペースを造ることも可能です。
このようにエクステリアにこだわれば、更に良い庭が造れます。リフォームであっても、オリジナリティの溢れる庭造りが可能なのです。
駐車場の拡張
外構工事は、敷地内の配置を変えて機能性をアップさせることも出来ます。
例えば、駐車場の拡張です。敷地内を解体する場合に駐車場も併せて壊し、新たにコンクリート舗装をして、広い駐車スペースを作ることが出来ます。更に、その部分にカーポートやゲートなどを付ければ、スタイリッシュで機能的な駐車スペースになるでしょう。また、エクステリアのアイテムで駐車場を囲うと、車上荒らしの防止につながるので、愛車を不審者から守ることが可能です。
プライバシーの確保
エクステリアの機能には「プライバシーの確保」があり、敷地の外から家の中が見えるのを防げます。これには、門扉やフェンス、塀などの「囲う」エクステリアが該当します。横張り板のデザインなどは人気で、背の高いフェンスを希望する方が、風など強風時の風抜けを考慮し選ばれています。
機能性アップ
昔の外構アイテムと今のアイテムでは、機能が違います。
門灯や防犯のためのライトも人感センサー付きの物やタイマー式の物が多くなり、デザイン性も高まりました。ポストも宅配ボックスと一体になったものや、Wi-Fi環境であればスマホで宅配ボックスの解錠を行うことができ、二個目の受け取りが可能な商品もあります。
このように、リフォームでは以前よりも機能性の高いものに切り替えたり、サイズの変更などをすることでより快適になります。新築の際も様々な機能性や構造、デザイン性など勉強しておくと、より良い外構を作ることが出来ます。
安全性の向上
外構工事によって、以前より敷地内の安全性を上げることも可能です。
フェンスは、昔から境界を区切る縦格子の物や、目隠し要素のある縦張りや横張りの商品がありました。ですが、今はよりデザイン性やプライバシー保護の観点からフェンス自体のデザイン性の種類も増え、さらに耐風圧対策も考慮された商品が次々と発売されデザイン性だけでなく安全面も考慮し、良い商品が販売されています。
デザインのコーディネート
住宅の景観を良くするためには、デザインに統一性が必要です。仮に素材や色がバラバラだと、見た目に違和感を覚えるからです。例えば、黒い鋳物門扉に白いアルミ形材フェンスなどを付けた場合、デザインがバラバラで違和感があります。
外構を工事する場合、その家に合わせたコーディネートができます。柔らかい色調の外観の家には、フェイクウッドや木目調の素材などを中心としたエクステリアにしたり、シャープなデザインの家には、黒いアルミのエクステリアを設置したりと、家に合わせて造ることで、敷地内全体のコーディネートも出来るのです。
エクステリアは塀やフェンスで「囲う」だけでは無く「敢えて見せる」オープン外構もあります。一般的にオープン外構の時はフェンスを付けないことが多いですが、今の門扉やフェンスには、開放感のあふれるメッシュのタイプもあるので、門扉を付けても開放感のあるセミクローズド外構が演出できます。木目調のエクステリア商材を使ったりすることで、ナチュラル感がアップしオープン外構が華やぎます。
ユーティリティ空間の創造
エクステリアは、庭にユーティリティ空間を作り出すことができます。
例えば、ウッドデッキを中心としたエクステリアにしたい場合には、そのスペースに程よく日差しが入るようパーゴラやテラスを設置して調整し、庭でお茶や読書などを楽しめるようにスペースを作るとよいでしょう。当然、子供の遊び場としても有用です。また、このスペースはガーデニングにも使えます。ファッショナブルなフラワーポッドを使えば、庭の雰囲気を一層良くします。
このように、自宅に上質な空間ができて癒しの場が生まれるのです。
外構部分のバリアフリー化
外構工事に関してのバリアフリー化は、近年とても注目されています。これは、新築でも平屋建ての家に人気が出だしたころから、特に将来設計を計画する流れが強くなったからだと考えられます。さらに、手すりなどの商品自体デザイン性が高まりおしゃれになったことで、一般住宅でも多く取り入れやすくなったことも理由です。スロープなども多く見かけるようになり、高齢者だけでなくベビーカーや自転車など若い世代でもおしゃれに外構に取り入れることで、安全面や使い勝手が良くするために、施工を好まれるようになったからです。
手すりの設置、段差の解消のためのスロープの設置、スリップ防止の工夫など外構の面でもバリアフリーを計画していきましょう。
防犯性の向上
昨今の、住宅や敷地へ侵入などで、愛車やバイク、メダカ等のペットや鉢植えの花、窓を破っての窃盗や強盗など犯罪は多角化し、幸せで安全な生活を脅かしています。これに対し、玄関ドアなどの住宅建材も防犯性をアップしているのですが、なかなか完全な防犯とは言えない状況です。
しかし外構工事で工夫をすることで、住宅の防犯性を向上させることが可能です。
例えば、侵入者を防ぐならクローズド外構を選択し、門扉やフェンスを設置し、駐車スペースにもゲートを造るなどが可能になります。防犯カメラの設置も有効的ですし、人感センサー付きのライトなどを設置することも防犯上よいとされます。その他にも、砂利を敷いて侵入者が来ても「ジャリジャリ」と足音が聞こえるようにして、音で侵入者を知らせるようにできます。このように、外構工事で一工夫するだけで、家をより安全にするのです。
■必要となるエクステリア工事の内容
それでは、必要となるエクステリア工事にはどのような物があるのでしょうか。主な工事の内容を挙げてみましょう。
既存の外構の解体
リガーデン、お庭リフォームの場合、既存のエクステリア・外構を解体処分します。重機を使い掘削を行ったり、樹木等を撤去したり、和風庭園を造っていた場合、石塔や灯篭などの撤去又は、移動等があります。新しいお庭を造るための環境整備を行います。
破損物の交換・撤去・新設
お庭のリフォームでは、自然災害や経年劣化により壊れている箇所や安全面の観点から新しく交換や、使い勝手のいいものに変えるチャンスでもあります。
テラスの屋根や、天然の木のウッドデッキ、ガーデニングブームの際に流行った枕木が朽ちている場合も多いです。シロアリの温床になるのでリフォームを考える際は、もったいないと考え残すよりも、これを機に新しくしようと考えられることをおすすめします。その方が実は費用が抑えられる場合もあるので特に注意が必要です。
門扉まわり
門扉には扉を支える為に柱を建てます。柱はコンクリートで足元を固め重い門扉を支えるため、門柱はコンクリートの基礎が必要です。門扉は意外に重量があるので、この部分の工事は非常に大切です。
新築の場合は最初の段階から作るので寸法設定も可能なのですが、リフォームの場合は、現場が門扉に合わないこともあります。その場合は既存物をカットしたり、撤去したりし設置できるように工夫します。それが出来ない現場では、門扉自体のサイズをカットします。その現場、現場で対応策が変わるので、事前の設計相談の段階が重要になります。
フェンスまわり
フェンスは、ブロック塀に設置する場合と独立基礎を使う場合があります。基本的にはブロック塀には低いタイプのフェンスを、独立基礎には高いタイプを設置します。
フェンスの施工は、既存の外構の状態に大きく左右されます。なぜなら、ブロック塀がそのまま使える場合があるからです。塀にフェンスの柱が設置出来れば、工事が比較的簡単に出来ます。ブロック塀を新たに造る新築よりも施工性の点で有利かも知れません。ただ、柱を建てるべき位置に穴が事前に開いていない場合は、コア抜きを行うため費用が掛かりますのでブロックの天端と呼ばれる上の部分を確認する必要があります。
また、独立基礎を使うフェンスの場合、柱の数だけ基礎を設置します。また、高さによっては控え柱も必要になります。
手すりの設置
手すりは主に柱で立てる物があります。壁に付ける物もありますが、一般の住宅では屋外施工できないことが多いです。いずれも人が掴むことが前提のため、強度に留意して造られます。そのため、フロア面・壁面への付け方が非常に重要です。
手すりは新築の工事の場合や、庭全面をリニューアルする場合は、新たに基礎を作ります。しかし、既存の状態を利用してのリフォームの場合は、現状がどのようになっているかで施工がずいぶん変わります。既存の状態によっては、基礎を作るためにその部分の解体が必要になったり、補強をする必要があるからです。
玄関アプローチ部分
玄関アプローチ部分の工事には、フロア工事が発生します。フロア面にはタイルを張ったり、バリアフリーに特化させるのにスロープを造ったりする場合もあります。
また次に植栽ですが、玄関アプローチ部分の植栽には、シンボルツリーを植えるケースがあります。これは比較的背の高い樹木で、アプローチ部分を優しく彩るのが特徴です。
玄関アプローチ部分も新築や全面リニューアルであれば、工事の自由度が高いのですが、既存の外構を利用してのリフォームの場合は制限が発生することもあります。
テラス・デッキ
テラスやデッキは、庭を上質なユーティリティ空間に変えるアイテムと言えます。特に、ウッドデッキは雰囲気作りに最高。ガーデンライフを大きく変えてくれます。テラスやデッキの施工も、新築の場合は最初から造るので、家の設計に組み込めば問題はあまり発生しません。また、リフォームの場合も工事は大掛かりにはなりますが、比較的容易に出来ることでしょう。
尚、デッキ部分にはプライバシー保護のため、目隠しパネルの設置がおすすめです。その場合は高さによってデッキの上に設置できる場合と、地面から立ち上げる必要がある高さというものがあるので注意が必要です。
カーポート
カーポートは、車を雨や雪などから守るアイテムで、大型のエクステリア製品です。タイプは片流れの物や左右に柱のある物があります。
カーポートは、設置する地域によって強度基準が異なります。積雪があまり無い一般地域用と多雪の地域用です。多雪の地域の物は屋根に雪の重みが掛かるので、構造の強度を上げています。そのため、部材も太くて大きい物を使っています。カーポートの施工には、強度維持のために大きな基礎を必要とする場合があります。新築の場合でも、リフォームの場合でも地中に埋まっている配管の位置に注意して柱と干渉しないか注意が必要です。地中には雨水配管、上下水道管、ガス管や電気線などが埋設してあることが多いので設計の段階から注意し、新築の際に配線の位置が把握できているとリフォームをいつか行うときに心配が減ります。
ガレージ
ガレージはカーポートと違い、車の三方をサイディングなどの壁材で囲ってしまうアイテム。車の前面にはシャッターが付いています。シャッターは電動開閉も可能で、カーマニアには人気の製品です。
ガレージの施工は、他のエクステリア製品の中でも「建物」に近いと言えるかも知れません。なぜなら、ガレージ全体に土間コンクリートを打って基礎を設けるのが一般的だからです。
そのようなアイテムのため、工事は非常に大掛かりで工期も必要です。
車庫ゲート部分
車庫部分にゲートを設置する場合もあります。メインとなるのは、伸縮門扉や跳ね上げ門扉などです。
伸縮門扉はアコーディオン状に伸縮するゲートで、扉の収納スペースが少なくて済むというメリットがあります。
跳ね上げ門扉は、車の上に扉を持ち上げて開閉するタイプのゲートです。これも扉の収納スペースが必要ありません。跳ね上げ門扉のデザインによってはナンバープレートが見づらくなるものもありますので、プライバシー保護にもおすすめです。
尚、このアイテムは基本的には新築の外構か、外構全体をリニューアルする時の設置が向いています。
敷石
敷石は庭でも比較的目立たない部分かも知れません。しかし、様々な部分に使うので、重要な存在と言えます。特に門や庭周りなどのアプローチ部分に使うことが多く、独特の色調と質感で彩ります。
例えば、天然石をランダムに並べると、ナチュラルな雰囲気を出すことができます。反対に、四角くシンプルな石を並べると、モダンでおしゃれな雰囲気になります。
敷石の工事は新築や全面リフォームでは設計からすることになるので、大きな問題にはなりにくいです。しかし、部分的な交換の場合には解体にも精度が必要となるので、簡単ではありません。
砂利
砂利は家の外周や庭部分や駐車場に使われます。また、防犯目的で敷かれることも多いです。
砂利には種類があり、場所によって使い分けられます。例えば、白玉砂利などは白いので、スタイリッシュな雰囲気をつくり出せます。また、駐車スペースなどの場合にはコストの安い物を入れます。駐車場の砂利は締め固められて少なくなったように感じたり轍が出来るので、場合によっては追加しなければなりません。
コンクリート舗装
コンクリート舗装は主に駐車スペースに行います。砂利敷きの駐車場よりも手入れが簡単な点がメリットです。コンクリートは強度が出るまでに一定の時間が必要です。舗装したばかりの箇所は、乾く前に踏んでしまったりしないように注意をしなければいけません。
芝生、植栽
エクステリアにおいて芝生や植栽も大切な部分です。
芝生には天然芝と人工芝があります。自分で芝を張ることもできますが、地面の状態が悪いと見栄えが悪くなってしまうので、プロに任せてキレイに整えた地面に張ってもらうほうが良いでしょう。植栽工事は、外構に植木をうえたり、生垣を作ったりします。自宅の目隠しになってプライバシーの効果を期待できたり、自宅への直射日光を避けることも可能です。
ガーデンライト・フットライトなど
ガーデンライトやフットライトは電気工事です。新築であってもリフォームであっても、庭に配線を埋設する作業が発生するため、プロの工事が必要です。照明は安全性確保のために重要なアイテムですが、たくさん付けると明る過ぎてしまいます。そのため、設置する数や、どのようなライトの形状にするか、何を照らすか、何を目的とするかなど事前の計画がポイントです。
■新築外構工事・エクステリアリフォームの費用相場
それでは、実際の工事の費用相場はどれくらいになるのでしょうか。
門まわり・玄関アプローチ
門まわりや玄関アプローチの新築での工事費用は、50〜100万円程度が工事費用の相場です。工事の費用は外構の広さや設置するアイテムの種類などによっても異なります。
新築とリフォームの場合の価格比較ですが、基本的にはリフォームの方が解体費用なども含まれますので高くなりやすいです。ただし、既存の外構に単品のアイテムを設置するレベルならば、費用は少額で済みます。
車庫まわり
車庫まわりは付けるアイテムや広さによって大きく変わります。
例えば、普及価格帯のカーポートで路面を砂利敷にすれば安く上がりますが、ガレージや大型のゲートを設置すると、それだけで費用が大きく膨らむからです。
具体的な価格としては、50〜300万円くらいが一応の目安です。尚、車庫まわりは解体も手が掛かるので、リフォームよりも新築の方が安く上がりやすいです。
庭部分
庭部分は芝張りで済ませるケースと、ウッドデッキやテラスを設置する大掛かりな物があります。中には500万円ほどかける人もいるので、価格は工事の規模に比例して変わります。
簡易的な物であれば20万円程度で仕上がるでしょう。しかし、ルームや庭を雑草対策で舗装するなどの、大掛かりなアイテムを設置すると300万円台にも跳ね上がります。新築とリフォームの比較ですが、これも撤去費用の掛からない新築の方が安くなる場合が多いです。
■まとめ
外構・エクステリア工事の内容について取り上げました。どんなアイテムがあり、どのような工事が必要かイメージ出来たことと思います。また、工事費用の目安も掴めたことでしょう。
外構・エクステリア工事はアイテムが多いレベルの高い物であり、工事業者にも技術が要求されます。
サンガーデンエクステリアは、新築外構はもちろん、庭のリフォーム工事も承っております。家のまわりのことならば何でもご相談ください。ご自宅の外構が素敵になることでしょう。